Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
乙坂 重嘉; 伊藤 集通; 外川 織彦
第48回環境放射能調査研究成果論文抄録集(平成17年度), p.57 - 58, 2006/12
本講演は、原子力機構がこれまでに実施した日本海における海洋調査のうち、海底堆積物及び沈降粒子の分析結果から、粒子状物質の輸送過程をまとめたものである。主な解析結果として、(1)日本海における人工放射性核種の分布は、人為的な要因ではなく日本海が持つ物質循環過程を反映している。(2)日本海の北西部では、春季の活発な生物生産によって放射性核種が表層から除去され、深層に運ばれる。(3)日本海北西部深層にもたらされた粒子状物質の一部は東方に水平輸送され、比較的素早く混合・均一化される。(4)アジア大陸起源の粒子状物質の大部分は黄砂によってもたらされることがわかった。これらの知見は、日本海における堆積物中の人工放射性核種分布の決定因子を評価する重要な情報となる。